自治体アプリ『アップ・ポータル(Ap-Portal)』多言語版の開発状況

2019年11月06日

弊社がご提供する自治体アプリ『アップ・ポータル』では、インバウンドや在留外国人への情報発信にご活用いただける、アプリの多言語化開発を鋭意進めています。
開発作業は、ほぼスケジュール通りに進捗しており、現在は多言語機能のファーストユーザー様向けに実装を行っている段階です。
2019年内にこのファーストユーザー様向けの実装を終え、2020年明けにリリースを行う予定で作業が進められています。
開発作業は佳境に入り、アップ・ポータル多言語版の全容が見えてきましたので、多言語版アプリの機能や特長について、この場をお借りして解説させていただきます。

■翻訳エンジンはGoogle Translation APIを採用
アップ・ポータル多言語版にGoogle Translation APIを採用した理由は、ズバリ「翻訳精度の将来性」です。
この数年でGoogle翻訳は目覚ましいスピードで翻訳精度が改善されていることを私たち開発者が身をもって体感しています。
ご存知のように、Googleは世界中のネットユーザーが利用する検索エンジンをはじめとした各種サービスを無償で提供しており、そこから集められる多種多様で膨大なデータを元にAIが自動的に学習するため、どの翻訳エンジンよりも進化のスピードは早いと考えています。
私たちは、Google翻訳を現在でも十分に意味の通じる翻訳精度が出ているものと評価していますが、今後数年のうちにAIの進化でさらに高精度で自然な翻訳ができるようになると確信しています。

■翻訳精度をさらに向上する辞書機能
特に地名や施設の名称など、その地域独特の読み方をするような固有名詞などは、自動翻訳において大きな課題となります。
例えば中国地方の最高峰「大山」は「だいせん(Daisen)」と読みますが、通常では「おおやま(Ohyama)」と翻訳されるでしょう。
アップ・ポータルにはこの問題を解決する辞書登録機能を備えています。「大山」→「Mt.Daisen」のように辞書登録することで、一意に翻訳を行い、誤訳を防ぐことが可能になっています。

■表示言語の切り替えは自動です
アップ・ポータルは、利用者端末の言語に合わせて自動的に表示するユーザーインターフェースやコンテンツを切り替えます。
もし、アプリをインストールした時点では日本語で表示され、設定画面から言語選択するような仕様であれば、最初の日本語表示の段階でつまづいてしまう外国人の方もいらっしゃるかも知れません。
アップ・ポータルでは、ダウンロードやインストールの時点から、利用者の端末で普段使われている言語にあわせて表示言語を切り替えるため、外国人利用者でも一切迷うことがありません。

■通知コンテンツをリアルタイムに翻訳します
アップ・ポータルでは、防災メールなど緊急性の高い情報も素早く翻訳して配信できます。
システムが防災メールなどのお知らせ情報を受信すると、リアルタイムで翻訳APIにアクセスします。ほぼ待ち時間なく翻訳データが返されますので、原文の日本語コンテンツとほぼ同じタイミングで他言語への配信が可能です。アップ・ポータル多言語版には、言語によるバリアはありません。

■多言語アプリも驚きの低価格で
アップ・ポータル多言語版のご提供価格は、驚きの低価格で実現いたします。今後のリリースにご期待ください。
また、各省庁からアナウンスされている、外国人受け入れに関する各種事業への補助を受けるためにも、アップ・ポータル多言語版は有効にご活用いただけます。
 【内閣府】地方創生推進交付金(地方における外国人材の受入れに対する支援制度)
 【観光庁】訪日外国人を含む旅行者の受入環境の整備に関する事業 …など